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GRAN TORINO

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久しぶりに(前は3年前、X-Men3か・・・)映画館で観賞した映画はとても素晴らしい映画でした。

『グラン・トリノ』クリントイーストウッド監督・主演

堅物で昔ながらの人間としか心を開かなかったウォルトが、隣人のモン族(ベトナム戦争で米軍の味方をして戦後にアメリカへ移民したとのこと)の姉弟を通じて、安らかな心を得ていく過程がとにかく丁寧に描かれています。

物語としては聞いたことのあるモノですが、どうしてここまで素晴らしく感じるのか。観賞後は自然と「いい映画を観た。」という充足感に満たされました。

事前認識で感動作という認識がなかったので、クライマックスのくだりにはやられました。うわっ!こんな話だったのかぁ・・・と。冷静に見てれば安易に想像できるはずなのに、深くのめりこんでいた為か、心底びっくりしてしまった。

途中、「あれ?ダーティーハリーのスクリーン再上映。なんで今頃やってんだろ?」という錯覚はご愛敬。とにかく、映画に引き込まれました。ラストのウォルトの言葉もユーモアたっぷりで、くすっとなります。さらにエンドロールにかけてのウォルト自身の歌/語りにもグッときます。

 

とまぁ、手放しでMUST映画認定する程の出来だったので、鑑賞後にグッズの一つも買って帰ろうじゃないか。「きっと、イカすグラントリノキーホルダーなんかあるに違いない」なんて期待しながら覘いたグッズ売り場なのに、ヒルズときたら、パンフしかおいてない。。。(天使と悪魔モノばかり。そりゃぁ、どっち観ようかは迷ったけどさ)

あ。そういや、映画館に映画を一人で観に来たの、これが初めてだ。

それでもボクはやってない

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都心の満員電車で通勤する男性は全員この映画を見るべきだと思う。

数年前、役職が上がった際に、当時の執行役員から、「順調に来てるんだから痴漢に間違われるようなことはするな」とよくわからないアドバイスを頂いたんだけど、その時は単なるジョークだと思っていた。

けれど、この映画を見た後では、まったくもってジョークでもなんでもなくて、非常に実践的なアドバイスだったというのがわかる。(その方は大手鉄道系列の会社にいたから、そういう事例なんかも知っていたのかな?)

僕は基本的にお気楽・極楽・楽観主義なので、大抵のことには、自分でしっかり準備して望めば大抵のことはなんとかなると考えているんだけど、そういった準備が出来ず、また理解できないような理不尽さでもって、他者の思惑だけでコトが進み、しかも人生にとって重大な決定が自分の思いもよらない方向に進んでいってしまうということに、怖さを覚えた。

予防って大事なんだなぁ・・・