有給消化をいいことに、映画づいてます。今日は、新宿にて「重力ピエロ」を鑑賞してきました。
直前に入ったバーキンで、「《新宿ジョイシネマ さよならフェスティバル》」というチラシを発見し、見ると、今日は「ミリオンダラーベイビー」と「硫黄島からの手紙」の二本立てという、今猛烈に自分の中でホットなクリント・イーストウッドの日のようでした。しかも二本立てで1000円!
猛烈に心惹かれたけども、11時から既に「ミリオン~」が上映中。時は既に12時。うーむ、途中で入って、「ミリオン~」→「硫黄島~」→「ミリオン~」と、芦原すなおで言うところの、「観たとこから、観たとこまで観る」方式を採用しようかとも思ったが、結局は、「重力ピエロ」にしました。(今思えば、こちらにしとくべきだったか・・・)
謎の連続放火事件と、火事を予見するような謎の落書き(グラフィティアート)の出現。落書きと遺伝子暗号の奇妙なリンク。
春を付け回す謎の美女と、突然街に帰ってきた男。
すべての謎が解けたとき、24年前から今へと繋がる家族の”謎” が明らかになる。
「正義」とは何か、「家族」とは――溢れくる未知の感動に涙する。
結論から言うと、「遺伝子、連続放火事件、24年前の事件、グラフィティアート」といったキーワードが先に出すぎてた感じ。前もってインプットされすぎてたと言うか。確かに鍵となり、すべてを繋いではいるんだけど、もうちょっと緊密に絶対必須必然なキーワードとして出てきて欲しかった。なんだか軽かった。そこらへんの関係性や謎解きなんかをもっと期待しちゃってたから。
ただ、物語自体は「家族とは?」といったテーマで綴られていて、グッとくるものがあり、とてもよかった。(初めからそっちを推し出されていたらよかったのかも。でも、それじゃ客は呼べない?)
それとイイ台詞は全部、ポジティブ善夫(小日向)がもってっちゃった感じ。
- 「楽しそうに生きていれば、重力なんて簡単に消せる」
- 「俺達は最強の家族だ」
あとは、いろいろとつっこみどころが多かったというか、気になったので、どっぷりと映画の世界に浸れなかったのもあるかも。政令指定都市でもある仙台で、あんなでかいグラフィティを書いてる姿を誰にも目撃されてないのはないだろーよ、とか、対決シーンでのよそ見とか、重要なことをぺらぺらとしゃべりすぎとか、たくさんのスナップに都合よく映り込みすぎとか。。。
ということで、Must認定は見送りです。ただ、原作小説を読みたくなった。そっちなら、もっとよかったのかもしれない。この映画は、先に映画を観ていてよかったってパターンか?
あ、そういや、音楽担当が渡辺善太郎だったのと、テーマソングの共同作詞が、いしわたり淳治(なんで苗字がひらがななんだろ?)だったのにエンドロールで気づいた。二人ともしっかりとポジションを確保して活動してるのを知って、うれしくなった。(あんまり曲が頭に残ってないけども・・・)
と、思いつつ、帰りにTSUTAYAに寄ったら、重力ピエロのテーマソング「Sometimes B.C.」が無料貸出中だったので、借りてきた。淳治君には悪いが、彼ら(S.R.S)のオリジナル版「Sometimes A.D.」の方がぐっと来た。(テーマソングの方は淳治君が共同作詞した日本語詞で、オリジナル版は英詞)
「S.R.S」かぁ。他の曲とかも聴いてみたくなったので、アルバムなんかが出たら、チェックしてみよう。